就労継続支援B型事業所番号0111001285

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食べること

食事の最後に…

「お茶碗にお茶を少し注ぐ、そしてお茶碗にこびりついている飯粒を沢庵でさらって食べ切る。

さらに、食後のお茶はそのままの茶碗に注いで飲み干し、食事を終える。」

さて。

皆さんはどう感じますか。

このお作法は、お寺の朝食をいただいたときに習ったものです。

私にはとてもしっくりくるものでした。

こびりついた飯粒は水に浸けておかねば、なかなかきれいに落ちません。

食べ終える流れの中でお茶を注いだり、

沢庵で茶碗をなぞることはとても効率的だと思えるのです。

ただ一方で、

外食時など食事場所が家庭内ではない時には、かならずしもそのような作法が必要だとは思いません。

状況次第、というわけです。

なぜこのような話を持ち出したかというと、

先日食べに行った「つけ麺」のお店で

このお作法を思い出させてくれる食べ方が紹介されていたからです。

つけ麺とは、

どんぶりが2つ出てきます。

一つには、麺のみ。

もう一つには、つけだれ。

そのお店の麺どんぶりには、底の方に薄めの出し汁が少しだけ入っているのです。

つけだれをつけながら食べ進めていき、

最後に麺どんぶりに残った出し汁をつけだれに注ぎ入れ、スープとして飲み切ります。

店主のこだわりなのでしょう。

つけだれは、そもそもやさしい味わいで塩っぱさを感じないものでしたので、そういった食べ方が成立しているように感じました。

普段はラーメンやつけ麺のスープを残すことが多い私が、最後の一滴まで飲み干す満足感を得られました。

帰り際、テーブルの器を見て思いました。お寺で習った食事作法に似ている、と。

店主の思いが詰まった食べ物を残さず食べること、そして食べ終わった後の食器がきれいになることで、片付ける際の手間が少しだけ省ける食べ方は、実に理にかなったことだと思いました。

※個人の見解です(´-`)

自分で作った食事はもちろんのこと、

誰かが作ってくれた食事に対しても、

「作り手への敬意」や「食べ物を粗末にしない」気持ちが大切だと改めて感じました。